「小数点以下を切り捨てる」ってこと、結構よくありますよね。
間違いやすいのは「セルの書式設定で表示形式を小数点桁数ゼロにする」方法ですが、これだと、「見た目だけ整数表示にする」ことになり、実際の数値上は小数点以下の桁数は消されてません。そのため、計算すると小数点以下の数値も含まれることになります。
小数点以下を完全に切り捨てるには、関数を使う必要があります。
今回は「正の数の小数点以下を切り捨てる」方法についてご紹介します。
負の数の切り捨てについては、同じ方法では目的とする結果が返らない可能性があるので、「正の数」専用ってことでご了承ください。
[br num=”2″] [br num=”2″]INT関数で小数点以下を切り捨てる方法
INT関数は、指定した数値を切り捨てて整数を返すための関数です。
=INT(数値かセル番地)
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- A1に「1.5」、A2に「2.3」を入力します。[br num=”1″]
[br num=”1″] - B1を選択し数式バーにあるfxボタン(関数の挿入ボタン)をクリックします。[br num=”1″]
[br num=”1″] - 画面上部[関数の検索]枠内に「切り捨て」と入力し[検索開始]ボタンをクリックします。[br num=”1″]
[br num=”1″] - 画面中央[関数名]一覧から「INT」を選択し、[OK]ボタンをクリックします。[br num=”1″]
[br num=”1″] - [関数の引数]画面が表示されるので、[数値]枠内にカーソルがあることを確認し、A1セルをクリックします。[数値]枠内に「A1」が入ったことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。[br num=”1″]
[br num=”1″] - B1に「=INT(A1)」という数式が入り「1」が返りました。[br num=”1″]
[br num=”1″] - フィルハンドルを使ってB1をB2にコピーします。B2に「=INT(A2)」という数式が入り「2」が返りました。[br num=”1″]
ROUNDDOWN関数で小数点以下を切り捨てる方法
ROUNDDOWN関数は、指定した数値を指定した桁数で切り捨てて返すための関数です。
=ROUNDDOWN(数値かセル番地,桁数)
INT関数は小数点以下を切り捨て整数を返す関数ですが、ROUNDDOWN関数は切り捨てる桁数を指定することができる関数です。
つまり、引数で桁数を指定すれば、一の位や十の位を切り捨てることができます。
今回は、INT関数と同じく、小数点以下を切り捨てる方法を紹介します。
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- A1に「1.5」、A2に「2.3」を入力します。[br num=”1″]
[br num=”1″] - B1を選択し数式バーにあるfxボタン(関数の挿入ボタン)をクリックします。[br num=”1″]
[br num=”1″] - 画面上部[関数の検索]枠内に「切り捨て」と入力し[検索開始]ボタンをクリックします。[br num=”1″]
[br num=”1″] - 画面中央[関数名]一覧から「ROUNDDOWN」を選択し、[OK]ボタンをクリックします。[br num=”1″]
[br num=”1″] - [関数の引数]画面が表示されるので、[数値]枠内にカーソルがあることを確認し、A1セルをクリックします。[数値]枠内に「A1」が入ったことを確認し、[桁数]枠内に「0(ゼロ)」を入力後、[OK]ボタンをクリックします。[br num=”1″]
[br num=”1″] - B1に「=ROUNDDOWN(A1,0)」という数式が入り「1」が返りました。[br num=”1″]
[br num=”1″] - フィルハンドルを使ってB1をB2にコピーします。B2に「=ROUNDDOWN(A2,0)」という数式が入り「2」が返りました。[br num=”1″]
まとめ
- 小数点以下を切り捨てるには、INT関数やROUNDDOWN関数を利用する。
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